自律神経の不調と鍼灸治療

鍼灸治療によって改善が目指せる更年期障害は、卵巣機能の低下が原因となって発症するものです。女性の場合は閉経がきっかけとなることが大半で、卵巣機能の低下によりホルモンバランスの乱れが起り、更年期障害のさまざまな問題を抱えるようになるのです。卵巣の機能低下は脳への指令が正常に行われず、自律神経の乱れで症状が発症します。自律神経のバランスが崩れることによって引き起こされる更年期障害の症状は、不定愁訴の直接的な原因ともなるため、鍼灸治療では卵巣の改善のみを目指すのではなく、自律神経の調整も同時に行います。また、症状は似ていても更年期障害とは違う症状もあります。それが甲状腺の病気です。バセドウ病と呼ばれる甲状腺機能の障害は特に女性に多く見られる症状で、20代から40代まで幅広い女性に発症します。男性に比べると4倍以上も女性が多く発症すると言われていますので、自己判断せず医療機関で相談してみるといいでしょう。さらに、更年期障害がきかっけとなって発症するものに鬱病があります。通常精神的なことが原因でうつ病を発症しますが、更年期障害がきっかけになるケースもあるのです。軽度の更年期障害の場合は鍼灸治療で改善を目指しますが、精神的な問題が強い場合には対応できないケースもありますので、すみやかに専門医に相談することをお勧めします。
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